日本美術ブームしかり…ここ数年、改めて日本を深く知りたいと思う人が増えています。それに伴い、日本にある世界遺産も注目の的に。歴史や文化、自然を肌で感じられる世界遺産を堪能するだけでなく、大人はさらに最高の宿に泊まりたいと思うもの。限られた休暇でも贅沢な時間を過ごすためには、どこに宿泊するのがベストでしょうか?

そんなわがままなオーダーに応えてくれたのが、一流旅館・ホテルのみを厳選した会員制宿泊予約サイト「Relux(リラックス)」のチーフコンシェルジュ、折笠 槙(おりかさ まき)さん。入社時から顧客ひとりひとりの要望に応じて宿をセレクトしてきた旅の達人ともいえる折笠さんが、「世界遺産×最高の宿」のベストマッチングを選んでくれました。

■1:部屋からオホーツクを望む贅沢な空間。世界自然遺産「知床」×「知床グランドホテル 北こぶし」

世界自然遺産の知床の大自然。そのかたわらに佇むのが「知床グランドホテル 北こぶし」です。客室の大きな出窓からは、知床の山々や、雄大なオホーツク海を一望できます。

客室よりオホーツク海を望む
客室よりオホーツク海を望む

展望大浴場や、大自然に浮かんでいるかのような空中露天風呂など天然温泉も充実。温かいお湯につかりながら、水平線の彼方まで広がる流氷原を眺めるひとときは、想像以上の贅沢さです。

空中露天風呂
空中露天風呂

料理は海の幸をふんだんに使用した和食会席。特に、五感を使って味わえる「四季彩膳」は、おすすめのメニュー。

和食会席
和食会席

1960年の開業以来、脈々と継承される伝統のホスピタリティに心身ともに癒されます。

■知床グランドホテル 北こぶし
北海道斜里郡斜里町ウトロ東172
TEL:0152-24-3222(問い合わせ専用)
平均予算:¥47,520~(2名利用1室の総額/税抜)
https://rlx.jp/23423
http://www.shiretoko.co.jp/

■2:まるで絵画。富士山の美しさを再発見。世界自然遺産「富士山」×「日本平ホテル」

景勝地・日本平の丘に佇む日本平ホテルは、創業50年の伝統あるおもてなしが自慢。2年前に新しく生まれ変わった館内は、機能的でモダン。窓から大きく広がる四季折々の富士山を一枚の絵画のように楽しむことができ、まるで美術館に滞在しているかのようです。

ホテル入り口
ホテル入り口

食事はシェフこだわりの日本料理とフランス料理が用意され、食後にはホテル最上階のアッパーラウンジで、刻々と変化する景色を堪能することをおすすめします。

富士山の見えるレストラン
富士山の見えるレストラン

■日本平ホテル
静岡県静岡市清水区馬走1500-2
TEL:054-335-1131(問い合わせ専用)
平均予算/¥54,000~(2名利用1室の総額/税抜)
https://rlx.jp/28175
http://www.ndhl.jp/

■3:古都近く、100年の歴史ある日本の迎賓館。世界文化遺産「古都奈良の文化財」×「奈良ホテル」

創業1909年、奈良ホテルの物語は今から約100年も前までさかのぼります。日本を代表する迎賓館として、国内外から多くのゲストを迎えてきました。森 鴎外やヘレン・ケラー、チャールズ・チャップリン…。名だたる人々が、このホテルを訪れたのです。

奈良ホテル夜の外観
奈良ホテル夜の外観

東京駅を設計したことでも知られる辰野金吾が出がけた桃山御殿風檜造りの本館には、歴史ある調度品がちりばめられ、まるで“ミュージアム”。

奈良ホテル新館の部屋内観
奈良ホテル新館の部屋内観

1984年に完成した新館は、吉野地方の建築様式・吉野建てを用いた和洋折衷のスタイル。機能的、かつ落ち着いた雰囲気で、心地よいステイがかないます。

奈良ホテルのザ・バー
奈良ホテルのザ・バー

ホテルの創業と同じく100年の時を数えるレストラン「三笠」には多くの国賓が訪れ、フレンチに舌鼓を打ったとか。また、世界の銘酒やオリジナルカクテルが楽しめる「ザ・バー」では、ランプのほの明かりのもと、シガーを味わうことも可能。世界遺産・奈良を巡ったあと、夜はホテルでゆったりと過ごす…まさに大人が休日を過ごすにふさわしい宿です。

■奈良ホテル
奈良県奈良市高畑町1096
TEL:0742-26-3300(問い合わせ専用)
平均予算/¥86,000~(2名利用1室の総額/税抜)
https://rlx.jp/23432
http://narahotel.co.jp/

■4:宮島400年の歴史に寄り添う、いちばんの老舗旅館。世界文化遺産「厳島神社」×「宮島グランドホテル有もと」

江戸時代、厳島神社に参詣する旅人をもてなした「大根屋」から400余年。厳島神社と大鳥居のすぐそばに位置する「宮島グランドホテル有もと」は、宮島の歴史とともに生きてきた宿です。

厳島神社とホテル
厳島神社とホテル

毎朝地元の契約漁師さんが届けてくれる、その日のいちばんの味、鯛、穴子、太刀魚、小鱈、牡蠣など、瀬戸の恵みが自慢。

焼き牡蠣
焼き牡蠣

厳島神社の厳かな佇まい、そして清らかな空気を感じながら、はるかな時を超えて受け継がれるおもてなしは、この宿、随一の魅力です。

客室
客室

■宮島グランドホテル有もと
広島県廿日市市宮島町南町364
TEL:0829-44-2411(質問専用)
平均予算/¥65,880~(2名利用1室の総額/税抜)
https://rlx.jp/28453
http://www.miyajima-arimoto.co.jp/

■5:屋久島の恵みを丸ごと味わえるオーベルジュ。世界自然遺産「屋久島」×「sankara hotel&spa 屋久島」

屋久島の東南、山を背に海を臨む緑深き高台に位置する注目のオーベルジュ「sankara hotel&spa 屋久島」。

オーベルジュ「sankara hotel&spa 屋久島」のプール
オーベルジュ「sankara hotel&spa 屋久島」のプール

“sankara”はサンスクリット語で「天からの恵み」という意味をもち、ここには自然の恵み、食の恵み、居住空間の恵み、すべてがそろっています。

客室
客室

周囲の自然となじむようアジアンモダンで統一された客室は、洗練されたスイートとヴィラタイプの29室。

プールと海
プールと海

オーベルジュの顔であるレストランは、カジュアルに利用できる「ayana」と、フレンチフルコースを堪能できる「okas」のふたつ。滞在可能なレストラン=オーベルジュとして、旅のプランに合わせて選べるのも大人好みです。

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この記事の執筆者
1984年生まれ。日本体育大学を卒業後、リクルートに新卒にて入社。旅行カンパニー(現 リクルートライフスタイル)にて、新規営業チーム、長野チーム、首都圏チームに所属。その後、イベント会社にてイベントプランナーと新規事業の立ち上げを行い、2013年1月にLoco Partnersに参画。Travel satisfactionチームのチーフコンシェルジュとして、顧客満足度の向上や事業推進に努めている。 好きなもの:旅行、ゴルフ、スノーボード
公式サイト:Relux(リラックス)
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クレジット :
構成/安念美和子