28th , Oct. 2016

島田順子さんの宝物は旦那さまからプレゼントされた指輪【動画】

島田順子さん
ファッション
デザイナー
島田順子さん


今、物に執着がないんですね。大泥棒に遭って、思い出の品がごっそり持っていかれてから、モノに対する執着が減ってしまって。いざなくなってみると、宝石なんか特に、あそこに置き忘れてきちゃったとか、どこにいっちゃったんだろうとか、そういう心配がなくなってよかったのかも、と思ったりしています。

161028_junkoshimada02

それまで、一生懸命働いて自分にごほうびをしていたから、また働かなくちゃ、と思ったりもするけれど。モノに対しての執着はないんですけど、私の亡くなった夫に初めてプレゼントされた指輪だけは、別。ずっと大切にしているもの。これだけは泥棒に持っていかれなかったんです。すごくクラシックで、真珠が付いていて、両側にダイヤモンドが付いていて、すごくいい指輪。これは夫と知り合い、恋愛が始まったばかりのころに、突然プレゼントされたの。それが、すごく素敵だったの。全部覚えてる。

161028_junkoshimada01

島田さんが旦那さんからプレゼントされた指輪(島田さん撮影


そういうふうに、泥棒にあっても、自分が落としたと思っても、不思議と手元に返ってくるものってありますよね。このネックレスもそうなんです。80年代かな、コレクションの後に、あまりのストレスで苦しかったから、自分でごほうびに買ったもの。これも30年くらい持っているわね。

161028_junkoshimada04

泥棒の難も免れ、いつも島田さんの側にあるネックレス


夫とは、42歳のときに東京で出会ったの。日本に帰国してるときにホテルにいると、友達から「今日何するの?」と連絡がありまして。その友達が「友達の誕生日パーティがあるから行く?」と聞いてきたのですが、私が知らない人の誕生日パーティなんて行っても、仕方ないですよね。でも夕飯ひとりで食べるのも嫌だし、渋々行ったら、この人(※旦那さま)の誕生日だったんです。不思議な出会いですよね。出会ったときは、ぜんぜんその気はなかったの。彼もほかの女の人を連れていたし、私も大失恋で5年くらい泣いたりして飽き飽きもしていたから、傷つきたくなかったりもして。

161028_junkoshimada07

日本でサラリーマンの人って、いつもネクタイしてスーツを着てるじゃない。セオリーも違うし、ちょっと私とは違うかなと思っていたのに、まさにサラリーマンの人とそういうことになったのは、不思議ね。出会ったのは彼が40才の誕生日で、結婚するまでの間に5年くらいおつきあいをしました。だって年ですもの(笑)。私が47才、彼は私のふたつ下だから、45才ですね。その初めて出会ったレストランの写真があるんです。偶然に友達が撮ってたのね。それが後から出てきたの。その写真も宝物ですね。

161028_junkoshimada06

初めて出会った日に撮った写真。恋が始まる前


夫から指輪をもらったとき、私はホテルに滞在していたのね。まだ知り合ったばかりで、一緒に住んでいなくて。そのホテルにいるときに、照れくさそうに指輪を持ってきて、私に見せたんです。私、男の人から指輪をもらったのが初めてなの。だからびっくりしちゃって。それもなんか、大人っぽく感じられて。どういうつもりかしら、エンゲージリングのつもりかしらって、驚いちゃってうれしくて。女性として扱ってくれたんだなって感じがして、すごく感動したんです。

161028_junkoshimada05

スタイリッシュな結婚式の写真


夫のどういうところが好きだったかというと、気楽なところかしら。私と同じくポカーンとしてる人なのね。夕方くらいに、お蕎麦食べたいなーと思って帰ってくると「ねえ、お蕎麦食べに行かない?」って言うんです。その感じ、すごくよくない? なんか、食べ物で、蕎麦に行きたい気分なのに「トンカツ行きたい」って言われるとギョッとするけど、そういうところの歯車がすごく合っていたみたい。仕事のジャンルはまったく違う人だしマイペースな人だけど、私もわがままでマイペースなので、それがたまたま食べ物で息投合するというのは、すごくうれしい。ちょっと飲みたいなと思うと「一杯やろうか」って言ってきたり。そういうところかな。リズムが合っている人だったんですね。

■『島田順子おしゃれライフスタイル Shimada Junko Style 』

カハ_ー・オヒ_

パリコレ35周年を記念した、島田順子さんのかっこいい生き方が詰まった、ファン待望の最新ライフスタイル本が好評発売中!
¥1,500(税別) マガジンハウス刊

あわせて読みたい
>>島田順子さん、東京の自宅で語る「時間の使い方」

>>島田順子さんらしい人づきあい。「泥足でその人に踏み込んでいけるくらいの関係がいい」

>>島田順子さん「髪は、満月の日に自分で切っています。幸せになれるんですって」

撮影/篠原宏明(静止画) 動画制作/OUNCE 構成/安念美和子(LIVErary.tokyo)

Presenter

島田順子さん
ファッション
デザイナー

Profile

1941年7月7日生まれ。杉野学園ドレスメーカー女学院デザイナー科卒業。1966年、渡仏。1968年、パリの百貨店・プランタンの研究室へ入る。1970年、デザイナー集団マフィア入社。1975年、キャシャレル社入社。1976年、女児出産。1981年、パリに「JUNKO SHIMADA DESIGN STUDIO」設立。パリにて初めて「JUNKO SHIMADA」コレクションを発表。東京にて初めて「49AV.JUNKO SHIMADA」コレクション発表。1988年、山地三六郎氏と結婚。1996年、日本ファッションエディターズクラブデザイナー賞(FEC賞)受賞。2010年、孫が誕生。2012年、フランス文化勲章シュヴァリエ授与。2013年、東京オリンピック招致委員ユニフォーム監修(AOKI)。2016年、パリコレクション70回・35周年を迎える。

好きなもの:子供、友達、仕事、食事、料理、包丁、皿、台所用品、動物のもの、ガラス

Archives

自分の好みを把握したウェアラブル・デバイスで、豪華客船の旅がもっと快適になる!【2017年最新クルーズ情報vol.2】

プリンセス・クルーズ

自分の好みを把握したウェアラブル・デバイスで、豪華客船の旅がもっと快適になる!【2017年最新クルーズ情報vol.2】

LIVErary.tokyo
編集部
ライフスタイル
ものづくりを愛する人必見!エルメスの手しごと展が東京初開催

エルメス

エルメスの手しごと展“アトリエがやってきた”

ものづくりを愛する人必見!エルメスの手しごと展が東京初開催

LIVErary.tokyo
編集部
ライフスタイル, カルチャー
「ことば」が豊かな大人の女性になるための3ステップ~作家・青木奈緖さんに学ぶ

 

「ことば」が豊かな大人の女性になるための3ステップ~作家・青木奈緖さんに学ぶ

青木奈緖さん
作家、エッセイスト
ライフスタイル, カルチャー
作家・青木奈緖さん流、素敵な挨拶状をつづる合理的な方法

 

作家・青木奈緖さん流、素敵な挨拶状をつづる合理的な方法

青木奈緖さん
作家、エッセイスト
ライフスタイル, カルチャー
旅のプロおすすめ! 親子3世代、家族で楽しむラグジュアリーな温泉旅館3選

 

旅のプロおすすめ! 親子3世代、家族で楽しむラグジュアリーな温泉旅館3選

折笠 槙さん
旅サイトRelux
コンシェルジュ
ライフスタイル
【使ってみた】モンブラン発、手書き文字がデータになる画期的なノート

モンブラン

オーグメントペーパー

【使ってみた】モンブラン発、手書き文字がデータになる画期的なノート

LIVErary.tokyo
編集部
ライフスタイル