ビームスの創立40周年記念プロジェクト「TOKYO CULTURE STORY」の第一弾として公開されたムービー『TOKYO CULTURE STORY 今夜はブギー・バック(smooth rap)』。SNSを中心に大変な話題をさらいました。

このムービーは、ビームスが初出店した1976年から始まり、この40年間の東京カルチャーを、当時の映像と音楽で振り返るというもの。

目玉は、1990年代に一世を風靡した小沢健二&スチャダラパーの楽曲『今夜はブギー・バック(smooth rap)』を、各年代を代表するアーティストがカバーしていること。

ムービーの1シーン
ムービーの1シーン

ムービーで次々と流れていく時代を象徴するアイコンに、当時のときめきを呼び起こされ、何度もリピートして観たという人も多いのではないでしょうか。筆者は一時停止を交えながら、少なくとも30回は観ました!

ムービーの1シーン
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出演アーティストも、ご覧のとおり豪華

1970年代: 南佳孝 [シティ・ポップ] / 戸川純 [ニューウェーヴ]

1980年代: SEIJI(GUITAR WOLF) [ロックンロール] / こだま和文(ex.MUTE BEAT) [ダブ] / 森高千里 [ダンス・ポップ]

1990年代: EYヨ(BOREDOMS) [オルタナティブ・ロック] / 野宮真貴 [渋谷系] / サイプレス上野・高木完 [ヒップホップ]

2000年代: HUSKING BEE [メロコア] / ナカコー&フルカワミキ (LAMA/ex.SUPERCAR) [テクノ/エレクトロニカ] / クラムボン [ポストロック] / sasakure.UK feat. 初音ミク [ボーカロイド]

2010年代: チームしゃちほこ [アイドル] / tofubeats・仮谷せいら [クラウド・ラップ] / YONCE (Suchmos) [アシッド・ジャズ/ロック]

ムービーの1シーン
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本ムービーに使われた衣装点数は、驚異の350点以上。ヘヴィーデューティー、カラス族、渋カジ、アムラー、ノームコアなど、時代を象徴するファッションスタイルが一年ごとに紹介され、その再現力には目を見張るばかりです。

音楽、ファッションの視点から東京カルチャーの変遷を懐かしむと同時に、いかにビームスがその時代の最先端のカルチャーと寄り添ってきたか?を、改めて実感させられます。

また、この日本初のファッション音楽ヒストリー映像をつくるために、豪華な出演者、スタッフが力を貸したのも、ビームスがこれまでに培ってきたブランド力と言えるでしょう。

 

そしてこの40周年記念プロジェクトの第二弾として、ファッションや音楽、東京の40年のムーブメントやカルチャーをひも解く書籍『WHAT'S NEXT? TOKYO CULTURE STORY』が、マガジンハウスより発売になりました。

こちらは、東京を代表するカルチャーやファッションを年代別に紹介する、過去に比類のないリアルなファッションカルチャー史本。経験していない年代のカルチャーも肌で感じることができる、完成度の高いものになっています。

第一弾のムービーを先に観ていた人にとって本書の魅力は、ムービー内で次々と流れるファッションひとつひとつを、ていねいな解説と共に読むことができ、その感動を深く味わえるようになっていること。巻末には、ムービーに出演している小松奈々さんや池松荘亮さんなど、著名人のインタビューも掲載されています。

東京カルチャー、そしてファッションの楽しさ、青春のときめき、各世代にさまざまな気持ちを呼び起こさせる話題のプロジェクト。第二弾となる本作も、やっぱりワクワクさせてくれました!

『WHAT'S NEXT? TOKYO CULTURE STORY』¥1,650(税込)/マガジンハウス刊
『WHAT'S NEXT? TOKYO CULTURE STORY』¥1,650(税込)/マガジンハウス刊

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この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
2017.7.11 更新
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クレジット :
文/安念美和子