23rd , Dec. 2016

エルメス
「曖昧な関係」展

銀座メゾンエルメスで楽しむアート「曖昧な関係」展【終了】

銀座メゾンエルメス フォーラムにて開催された展覧会「曖昧な関係」展。

エルメス財団が主催するこの展覧会は、世代や国籍、表現方法の異なる3人のアーティストをフィーチャー。まったく違うアプローチの3人の作品を、一度に楽しむことができる楽しい空間となりました。

銀座メゾンエルメス(HERMES)で開催中の「曖昧な関係」展。3人のアーティスト・ベルンハルト・ショービンガー、ナイル・ケティング、アンヌ・ロール・サクリストがそれぞれのアプローチで、作品と身体の間に生まれる関係性について考察するグループ展です。

ベルンハルト・ショービンガー氏の作品


実際の作品を通じ「作品と身体の間に生まれる関係性」について考察しようというのが、このグループ展の狙い。

 

■スイスのジュエリー作家、ベルンハルト・ショービンガー氏

12歳の時点でジュエリーアーティストになることを決意していたという、ショービンガー氏。

ジュエリーとは愛や権力の象徴であり、身につけることが前提の存在。

それを”割れたガラス”などを使用して制作するアヴァンギャルドさは、「身体不在の状態で存在するジュエリー」の、存在感を表現しています。

銀座メゾンエルメス(HERMES)で開催中の「曖昧な関係」展。3人のアーティスト・ベルンハルト・ショービンガー、ナイル・ケティング、アンヌ・ロール・サクリストがそれぞれのアプローチで、作品と身体の間に生まれる関係性について考察するグループ展です。

たまたま手元にコレクションしていた、19世紀の家族写真を破って捨てようとしたときに、ごみ箱の中の写真を見て、破片としての魅力を感じ、ネックレスに。「家族の写真を破るなんてとんでもない」と学校の先生に怒られたそう。

銀座メゾンエルメス(HERMES)で開催中の「曖昧な関係」展。3人のアーティスト・ベルンハルト・ショービンガー、ナイル・ケティング、アンヌ・ロール・サクリストがそれぞれのアプローチで、作品と身体の間に生まれる関係性について考察するグループ展です。

スイスと日本のコインのサイズや重さが同じことにたまたま気づき、両者の関係性について調べた結果、もともと「日本の貨幣はスイスを参考にして作られたものだ」という事実にたどり着きます。この作品は、そういった偶然による気づきの美しさをも表現しています。

 

■神奈川育ち・ベルリン在住の若きアーティスト、ナイル・ケティング氏

銀座メゾンエルメス(HERMES)で開催中の「曖昧な関係」展。3人のアーティスト・ベルンハルト・ショービンガー、ナイル・ケティング、アンヌ・ロール・サクリストがそれぞれのアプローチで、作品と身体の間に生まれる関係性について考察するグループ展です。

ケティング氏の作品は、ディフューザーやダイソンの加湿器など、普通に販売されている電化製品を使って、時間とともに変化する音や光を楽しむインスタレーション。

銀座メゾンエルメス(HERMES)で開催中の「曖昧な関係」展。3人のアーティスト・ベルンハルト・ショービンガー、ナイル・ケティング、アンヌ・ロール・サクリストがそれぞれのアプローチで、作品と身体の間に生まれる関係性について考察するグループ展です。

銀座メゾンエルメスの上にある会場の日当たりがよいことから、太陽エネルギーを昼間に集め、インスタレーションを動作させるシステムも構築。会場全体の光、音、空気がすべて連動! 五感を使って味わえる、類稀なアート空間に仕上がっています。

 

■フランス人画家、アンヌ・ロール・サクリスト氏

銀座メゾンエルメス(HERMES)で開催中の「曖昧な関係」展。3人のアーティスト・ベルンハルト・ショービンガー、ナイル・ケティング、アンヌ・ロール・サクリストがそれぞれのアプローチで、作品と身体の間に生まれる関係性について考察するグループ展です。

サクリスト氏は、15 世紀にパオロ・ウッチェロが描いた絵画『サン・ロマーノの戦い』をモチーフに、幾何学的な抽象性を京都の石庭に重ね合わせて「生きる」ということを表現しました。

銀座メゾンエルメス(HERMES)で開催中の「曖昧な関係」展。3人のアーティスト・ベルンハルト・ショービンガー、ナイル・ケティング、アンヌ・ロール・サクリストがそれぞれのアプローチで、作品と身体の間に生まれる関係性について考察するグループ展です。

会場の天井が高く、光が入ってくるのを利用し、いろいろな顔料を使ったり、立体の配置を変えたり調整しているため、日中と夜とでは、違う見え方をするのだとか。

「闘いの槍」と「竹林」という、直線のイメージが重なり合う不思議な空間の片隅には、布がかけられています。

銀座メゾンエルメス(HERMES)で開催中の「曖昧な関係」展。3人のアーティスト・ベルンハルト・ショービンガー、ナイル・ケティング、アンヌ・ロール・サクリストがそれぞれのアプローチで、作品と身体の間に生まれる関係性について考察するグループ展です。

これは、18世紀のフランスの古城のリビングルームにかけられていた布。城の記憶を持ち続けている存在であり、滝や軍旗のようにも見えなくもない、メランコリックなたたずまいを放っていました。

三者三様の表現を見せた「曖昧な関係」展、大好評のうちに3か月間の公開を終えました。

 

■「曖昧な関係」展

銀座メゾンエルメス フォーラム
中央区銀座5-4-1 8F
TEL:03-3569-3300
会期/2016年12月21日(水)~2017年2月26日(日)
時間/11:00~20:00(入場は19:30まで)
休館日/不定休(年末年始はエルメス銀座店の営業時間に準ずる)
入場料/無料
主催/エルメス財団



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構成/安念美和子(LIVErary.tokyo)

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