17th , Mar. 2017

長いまつげの毛先に、最強の女らしさが宿ることを知っておく!

齋藤 薫さん
美容
ジャーナリスト
齋藤 薫さん
齋藤 薫さんの好評連載『官能コスメ』の第11回は、『まつげの毛先に宿る女らしさ』がテーマ。

女の打算、媚び、そして艶めかしさ……女としての強い意志をまつげの毛先が繊細に語りだしてこそ、本当の意味で官能的。女にとっての究極のテーマを読み解きます。

ランコム グランディオーズ ウォータープルーフ

恋愛映画の金字塔『卒業』という映画を覚えているだろうか? 映画自体見たことはなくても、教会で花嫁の名を叫ぶ男と、その男と一緒に結婚式から逃げていく花嫁、2人でバスに乗って逃避行するラストシーンだけは知っているはず

あの映画でもうひとつ、極めて重要な場面がある。男が女を好きになる、その瞬間……彼女の母親と不倫をしていた男は、押し付けられた娘とのデートを最初から台無しにしようと思っていた。だからダンサーが裸で踊るクラブに連れて行くのだが、純真無垢な女子大生だった彼女はそこでハラリと涙を流す。伏せた瞼の長いまつげの間から、大粒の涙が落ちていく。その瞬間、男は女に恋をするのだ。涙以上に、その長いまつげに、男は女を感じ、運命を感じたに違いないのだ。

長いまつげは、どこまでも女のものである。男の顔には要らない。 それが証拠に、ミッキーマウスとミニーマウスの違いは、長いまつげが3本あるかないか? 洋服を除けば、本当にその違いだけなのだ。逆を言えば、長いまつげさえあれば、女の顔になる。私たち女は、それを決して忘れてはいけないのだ。歳をとるほどに、長いまつげの意味を知っておかなければ。

特に大切なのは、長いまつげの毛先。まつげの長さは、女としての強い自己主張になり、その毛先が繊細に上を向いているさまは、女のたおやかさを物語る。見上げる目のまつげの先は、女の煌きを生むのに、伏せた目のまつげの先は、戸惑いを宿す。女の打算も、媚びも、艶めかしさも、優しさも、まつげの毛先が、繊細に語りだすのである。

そして何より、自分を鏡に映した時、まつげの先が見えること、それは女にこの上ない自信を与える。希望を生み、力を生み、若さも生む。とても単純に、上向きのまつげは、それだけでリフトアップ効果を持つのはご存知のとおり。 ただそれも正面から見てまつげの毛先が見える位に上向きでないと、このリフトアップ効果は生まれないのだ。だから毛先を見せることをテーマに、アイメイクをしてほしい。

しかも、毛先はあくまで繊細でなければだめ。つまり、短いまつげを無理矢理上に向けるような乱暴なやり方ではだめなのだ。だからこそ、長いまつげが必要。まつげで繊細さをつくるためには、まばらなまつげでもいけない。一本一本が美しく長く、そしてある程度の量がなければ、不思議だけれど逆にまつげで繊細さは表現できないのだ。だから不可欠なのが長さと濃さ……。

言うまでもなく、つけまつげやエクステなら、それを難なく表現できるわけだけれど、まつげの繊細が生み出す本当の女らしさは、やはり自まつげにしか宿らないといってもいい。これは風になびく髪が女らしさを表現できるとして、それがウィッグで醸し出せるかといったら無理なのと同じなのだ。

長く濃くなるマスカラは、今やこの世にたくさんある。でも同時に繊細さを生み出すマスカラはそう多くない。マスカラの役割を知り尽くしているような一流のマスカラでないと、濃さとともに繊細さを生み出すことなど不可能なのである。

そういう意味で"力強いのに繊細"という、美しい矛盾を叶えてくれるのが、ランコムのグランディオーズ。それも、独自のカーブを持つ柄の部分がその繊細さを生むことにひと役買っていることが、また先進的。そして、瞬く間に日本一の売り上げを誇るまでに急成長したフローフシのマスカラも、長く力強いのに繊細と言う絶妙なバランスを難なくカタチにしてくれたくれたからこそのベストセラー。

そしてもちろん、自まつげによる長さと力強さがもたらす毛先の表情美をつくるためには、まつげ美容液が欠かせない。このジャンルで間違いなくトップランナーと言えるのが、目薬のトップメーカー、ロート製薬の先進的な一品。なんとこれは、医療用のまつげ育毛薬を下敷きにしたもので、本当にまつげがない人でもても、力強いまつげが期待できる。時代は明らかに変わったのだ。

手先の繊細さをつくるのは、文字通りとても細かい仕事。けれどそういう隅々にまで神経の行き届いた女になることが、すなわち女らしさが匂い立つ"極上の女"をつくる最大の決め手だと言うこと、決して忘れてはならない。

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文/齋藤 薫 撮影/戸田嘉昭、宗高聡子(パイルドライバー) 構成/渋谷香菜子(LIVErary.tokyo)

Presenter

齋藤 薫さん
美容
ジャーナリスト

Profile

女性誌編集者を経て独立。美容ジャーナリスト、エッセイスト。女性誌において多数の連載エッセイをもつほか、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザー、NPO法人日本ホリスティックビューティ協会理事など幅広く活躍。『Yahoo!ニュース「個人」』でコラムを執筆中。近著『“一生美人”力 人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)ほか、『されど“服”で人生は変わる』(講談社)など著書多数。

好きなもの:マーラー、東方神起、ベルリンフィル、トレンチコート、60年代、『ココ マドモアゼル』の香り、ケイト・ブランシェット、白と黒、映画

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