ほんの数ミリ何かを足したり引いたりするだけで、印象が変わり、表情が変わり、気分まで切り替わってしまうのがメイクの面白さであり、喜びでもあります。

私が夏にトライしたいと考えている“数ミリ”は、マリンブルーのアイライナー。黒と茶がラインの許容範囲である大人の女性にとっては冒険に思えますが、あくまで目尻に差し色として加えるだけだから、アイシャドーの面積に比べても、小さくかわいい冒険といえるでしょう。

シャネル スティロ ユー ウォータープルーフ 924 ¥3,000(税抜)
シャネル スティロ ユー ウォータープルーフ 924 ¥3,000(税抜)

選んだのはシャネル『スティロ ユー ウォータープルーフ 924』。真っ青な海にキラキラの太陽光を溶かし込んだような、夏気分満載の一本です。これで黒目の外側から目尻へスッと短い線を描いてワンポイントに。目の際がスッキリ引き締まるだけでなく、抜け感のある軽やかな印象が今の気分にぴったり。トランスペアレントな素材やレース、オールホワイトといった夏らしいコーディネートの効果的なスパイスになってくれるだろうと確信しています。

■にじまない、ヨレない、なめらかで描きやすい、と絶大な人気を誇るアイライナーの新色。きらめくピグメントと濁りのない爽やかなブルーがくすんだまぶたを明るくし、顔全体までも生き生きとした印象に。

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この記事の執筆者
TEXT :
松澤章子さん ビューティディレクター
BY :
『Precious6月号』小学館、2016年 / 2017.8.25 更新
美容編集者として30年のキャリアをもつ。インターナショナル誌の副編集長を長く務めた経験を生かし、ファッション、ライフスタイル、カルチャーといった広い視野から女性の美と生き方について考察。女性誌やウェブ等への執筆や広告のディレクションを手掛ける。 好きなもの:イヌ科の動物、とくに柴犬、パリ的なもの、食べること、「明日は何を食べようか」と考える時間、こってりした食事、しっとりしたスイーツ、リトルブラックドレス、香り、国内外の市場、ボリス・ヴィアン、動物モチーフの小物や雑貨、フェリーニの映画、粘土細工、ピラティス
クレジット :
撮影/戸田嘉昭(パイルドライバー) 文 /松澤章子